【法令遵守のポイント】包括申請と点検整備記録の意外な関連性とは?

皆さんこんにちは!

 今回は、ドローン操縦に関わる「包括申請」と「点検整備記録」の関連性についてご紹介します。

まずそれぞれの用語を簡単に説明しますと、

●包括申請

 特定飛行(主にカテゴリーⅡB)を行う際に、場所や日時を限定せず一括で許可・承認を得る申請方法

●点検整備記録

 機体の安全性を維持するために、定期点検・修理・改造の履歴を記録する飛行日誌の一部

一見すると関連性は無いように思えますが、実はあるんです。

包括申請の審査項目には「飛行マニュアル」が含まれ、多くの方が使用している「航空局標準マニュアル02」には、以下のような記載があります。

つまり、この「航空局標準マニュアル02」を使って包括申請を通した方は、必ず20時間の飛行ごとに点検・整備を行い、点検整備記録用紙に結果を記載しなければならないということです。

点検整備記録が未記載の場合、以下の航空法令違反に該当する可能性があります。

・飛行日誌を備えずに特定飛行を行ったとき

・飛行日誌に記載せず、又は虚偽の記載をしたとき

点検整備記録は飛行日誌の一部であり、特定飛行をする際には「飛行日誌の携行」が義務づけられるため、点検整備記録が無ければ「飛行日誌を携行していない」と判断されるでしょう。

これにより、10万円以下の罰金が科される可能性があるほか、技能証明保持者は、行政処分(効力停止・取消し)の対象にもなり得ます。

では、「今まで点検整備記録を作っていなかった」という方に向けて、記載方法をご紹介します。

記載例は「無人航空機の飛行日誌の取扱いに関するガイドライン」に載っていますので、下のように記載していただくとよいかと思います。(黄色枠の部分が該当箇所です)

記録は手書きでもデジタルでも構いませんが、必ず保存・携行しておきましょう。
 
飛行日誌の取扱要領やガイドラインはこちら
https://www.mlit.go.jp/koku/operation.html#anc02
 
 
法令遵守は、安全なドローン運用の第一歩です。
 
「自分の運用に問題はないだろうか?」


そんな視点で、今一度運用面を見直してみることをおすすめします。
 
アルピコドローンアカデミーでは、国家資格取得のための講習だけでなく、機体販売や運用サポートなど幅広くサービス展開していますので、お気軽にご相談ください。
 
 
アルピコドローンアカデミー講師 富山裕介

長野県松本市の国家資格取得対応ドローンアカデミー

国⼟交通省登録講習機関 登録講習機関コード:0501

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