2025.12.25
「ビジョンシステム」の役割と機能しなくなる条件とは?
皆さんこんにちは!
今回は、「ビジョンシステム」の役割と機能しなくなる条件について解説します。
はじめに「ビジョンシステム」とは、
ホバリングや障害物回避をするために必要な、ドローン本体の視覚システム
のことです。
画像測距という技術を使い、周囲の環境をカメラで認識することで、この役目を果たします。
たとえばDJI Mini 4 Proでは、ドローン本体の各所に搭載された計6台のカメラで構成されています。

まさに、ドローンの「目」といえる重要なシステムです。
しかし、ビジョンシステムは万能ではありません。
どんな環境でも正しく作動するわけではなく、以下のような条件では適切に機能しなくなることがあります。
(※DJI Mini 4 Pro ユーザーマニュアルより抜粋)

なぜこうした環境で機能しなくなるのかというと、カメラで認識する映像は、人間の目と同じように光の影響を受けるためです。
暗すぎれば見えない、明るすぎても見えないなど、これはドローンのビジョンシステムも同じです。
身近なところでは、真っ暗な環境では障害物検知機能が作動しにくくなります。
昼間は安全に飛ばせていた場所でも、夜間になると突然リスクが高まることがあります。
ですので、飛行計画を立てる際には、
・ ビジョンシステムが機能しない可能性を常に想定する
・ 緊急着陸地点をあらかじめ決めておく
・ 環境や時間帯によるリスクを把握する
といった対策を取ることが重要です。
ビジョンシステムは便利ですが、過信せず、あくまで補助機能として捉えることが安全飛行のポイントです。
ぜひ参考にしてみてください!
アルピコドローンアカデミー講師 富山裕介