一等目視内限定変更「異常事態における飛行」のコツ

皆さんこんにちは!

 今回は一等目視内限定変更にある「異常事態における飛行」のコツについてお伝えいたします。

まず結論、異常事態における飛行が出来るようになるためのコツは下記1~3を順番にマスターすることです。

ちなみにこれらは全て、屋外・ATTIモードでモニター画面だけを見ながらの操作です。

1. カメラを真下に向けて、ホバリング・90度ピルエットホバリング・着陸

2. 6.5m先の目標地点をカメラで捉えながらの前進移動

3. カメラを真下→水平にチルトアップさせながらその場でホバリング

です。

 「1.カメラを真下に向けて、ホバリング・90度ピルエットホバリング・着陸」は、風上側がどこなのかを常に意識し、半径1.0mの円の中で維持できるようにします。

50cmぐらい風上側に常にポジショニングするぐらいがちょうどいいです。

 次に「2. 6.5m先の目標地点をカメラで捉えながらの前進移動」について、6.5m先に何か目標地点を設置します。6.5mというのは離陸地点から緊急着陸地点までの距離です。

 ノーマルモードで機体を3.5mの高さまで上げ、カメラ角度を斜め下30度ぐらいにセットし、6.5m先の目標地点がモニター画面に映るようにします。

 そうしたらATTIモードに切り替え、6.5m先の目標地点上空まで前進移動します。途中、モニター画面から目標地点が外れてしまうので、カメラをチルトダウンさせながら進みます。

 左右1.5mのところに減点区画があるので、モニター画面だけ見て横方向のズレをすぐ修正できるようにします。

 最後、「3.カメラを真下→水平にチルトアップさせながらその場でホバリング」ですが、これがかなり難しいです。

 そもそもなぜそんな練習をするのかというと、一等実施細則の中に、

 「ホバリング完了後、受験者は、試験員から伝えられた緊急着陸地点をカメラで確認し、緊急着陸地点までの経路に障害物がないことを確認した上で、緊急着陸地点に移動する」

 と明記されているからです。

 緊急着陸地点へ移動する前に、離陸地点上空でホバリングしながらカメラ操作により緊急着陸地点と飛行経路の安全を確認しなければいけません。

 つまり、ほんの数秒間ですが、真下を見ずにその場でホバリングするという難易度の高い飛行をするのです。これが不完全だと5点減点です。

 真下を見ないということは前後左右方向にどれだけズレているか分かりづらいので、左右1.5mにある減点区画へ気づかないうちに進入しているということもありえます。

 ここでのコツはと言うと、

 90度のピルエットホバリング後、風上側に一瞬強めにスティックを入れてから、カメラのチルトアップを行う

 です。

 カメラを水平方向にチルトアップしていくとき、どうしても風下側に流れやすいので、それを少しでも食い止めることが出来ます。

 この3.が実技試験で最も難しいポイントなので、これがマスター出来るまで何度も反復練習してみてください!

アルピコドローンアカデミー講師 富山裕介

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