2025.12.17
屋外ではなく「屋内での飛行」とみなされるケースについて
皆さんこんにちは!
今回は、一見「屋外での飛行」のように見えても、実は「屋内での飛行」とみなされるケースについて解説します。
ドローン経験者であれば、飛ばす場所が「屋外」なのか「屋内」なのかは、全くルールが違うことはお分かりかと思います。
なぜかというと、ドローンに深く関わる法律「航空法」は屋内では適用外となるためです。
そのため、屋外では必要な各種制限や申請が、屋内では不要になります。これは操縦者にとって有利なことですよね。
屋外と屋内の定義については、多くの方はこう考えると思います。
・屋外 = 建物の外
・屋内 = 建物の中
確かにこの考え方でほとんど問題ないのですが、「屋内での飛行」については、国土交通省航空局の資料で具体的な解釈が示されています。

※「無人航空機に係る規制の運用における解釈について」(国空無機第103905号)より抜粋
赤枠にある2つのケースは「屋内での飛行」とみなされます。
特に(2)にある解釈は、テント内をネットで囲って、テントの中だけでドローンを飛ばすような屋外型ドローン体験イベントではとてもありがたいです。
トイドローンだけでなく、たとえばDJI Neoなどの100gを少し超える無人航空機などを使いたい場合、「DID」「30m未満飛行」「目視外飛行」に該当したとしても、飛行許可・承認申請をする必要がありません。
このケースであれば機体登録すらしなくても問題ないですからね。
つまり、 「屋内」とみなされるケースを把握しておくと、航空法違反にならないということです。
少しでも不安がある場合には、必ず専門的に分かる方へ確認し、「ここは屋内とみなせる」という確信を持ってから運用を開始するようお願いいたします。
ぜひ参考にしてみてください!
アルピコドローンアカデミー講師 富山裕介