【DJI Flyアプリ】「ゲイン設定」で機体の動きをコントロールできます

皆さんこんにちは!
 
前回の記事ではDJI Flyアプリ内にある「ゲイン&EXPO調整」のEXPO調整についてご紹介しました。今回はもう一つのゲインについて解説します。
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https://alpico-drone.com/news/3299/
 
前回の「EXPO」と今回の「ゲイン」の違いは以下のとおりです。
 
・EXPO → スティックをどれくらい倒すと機体がどれくらい動くか=操作感度の調整
・ゲイン → 機体そのものの動き方を変える設定
 
ゲイン設定では、以下の内容について変更ができます。
・最大水平速度
・最大上昇速度
・最大下降速度
・最大角速度
・ヨーのスムーズネス
・ブレーキ感度
・最大制御速度(チルト)
・チルトスムーズネス
 
ゲインもEXPOと同様に、フライトモードごとに設定することができます。たとえば、ノーマルモードとスポーツモードの設定画面はこんな感じです。

ここで注目したいのが、赤枠で囲われた数値の範囲です。最大水平速度の上限値について、ノーマルモードでは15.0m/s、スポーツモードでは21.0m/sとなっています。

フライトモードによって数値の範囲が決まっているため、その範囲内で変更することができます。

飛行目的や操縦技術は人ぞれぞれのため、ゲイン設定を必要としない方もいると思いますが、「ジンバル操作が苦手な方」は、これからお伝えする2つのゲイン設定が大きな助けになると思います。

ジンバル操作(カメラの上下動)は、左手側にあるジンバルダイヤルを左右に回す操作で、これによりカメラの角度を上下方向に回転(チルト回転)させることができます。

多くの方が左手の人差し指を使ってダイヤルを回すのですが、動画撮影時、スムーズに一定速度でダイヤルを回すのは結構難しいです。

よくあるミスは、「速く回しすぎる」「一定速度にならずガクッとなる」の2つなのですが、これをサポートしてくれるゲイン設定が、以下の2つです。

・最大制御速度(チルト) → カメラ上下回転の速さ

・チルトスムーズネス → カメラ上下回転の滑らかさ

Nモードでジンバル操作がうまくいかない方は、Cモードに変更したうえで、さらに以下のように設定変更するとよいでしょう。

・最大制御速度(チルト) → 最小値(最もゆっくり回転)

・チルトスムーズネス → 最大値(最も滑らかに回転)

こうすることで、「速く回しすぎる」「一定速度にならずガクッとなる」の問題が解消しやすくなります。

ちなみに私はSモードで、このジンバル操作に関するゲイン設定を以下のように変更しています。

私は目視外飛行時に、周囲の安全確認をカメラで素早く行いたいため、ジンバルの速度を上げる設定にしています。これにより、カメラを素早く振れて時間短縮につながっています。

今回、前回、前々回の3回の記事の中で、「フライトモード」「ゲイン&EXPO調整」についてご紹介しました。

これらは操縦技術を補う便利な機能ですので、いろいろ試していただき、ぜひ自分に合ったカスタマイズを見つけていただければ幸いです!

それではまた!

アルピコドローンアカデミー講師 富山裕介

長野県松本市の国家資格取得対応ドローンアカデミー

国⼟交通省登録講習機関 登録講習機関コード:0501

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