2回にわたりお伝えしてきた撮影までの準備。今回3回目が最終回となります。
前編⇒https://alpico-drone.com/news/2246/
後編⇒https://alpico-drone.com/news/2247/
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。

実際の撮影当日を迎えるまでには、いくつもの重要なステップがあります。これらをしっかりと踏んでおくことで、トラブルを最小限に抑え、安全に撮影に臨むことができます。
以下はこれまでの振り返りです。
STEP1:撮影目的の明確化
撮影内容と使用機体の確認を行い、航空法や関連法規に関わるかを判断します。
STEP2:飛行計画の策定
場所・日時・飛行ルートなどを明確にし、必要に応じて飛行申請が可能なようにします。
STEP3:各種申請手続き
DIPSや自治体・警察署などへ必要な申請を行います。場合によっては数週間の余裕が必要です。
STEP4:機材と操縦者の最終確認
バッテリーの残量・ファームウェア更新・操縦者の技能や体調などをチェックします。
STEP5:周囲との連携・周知
地権者・近隣住民・スタッフなどへの説明や許可確認を行い、安心して撮影できる環境を整えます。
「こんなやることが多いの!?」と驚かれた方もいるかもしれません。
なぜか?ドローン運用は安全が重要だということを皆さん忘れないでください。
しっかりと準備を行えば本番で焦ることも少なく、たとえトラブルがあっても冷静に対処が可能で必ず作品のクオリティは上がります。撮影だけに留まらず点検などの業務においても同じことが言えます。安全にそしてドローンを最大限活用するためにも、ぜひ正しい知識と準備段取りのための手順を踏むことを心がけていきましょう。
撮影当日の様子を少しご紹介します。
当日の天気は快晴。雲ひとつなく、地表風速も1m/s前後と最高のコンディションでした。
集合は朝6時。簡単な打ち合せ済ませた後、2グループに分かれて撮影をスタート。
いつもは人がまばらな平日の朝ではありますが、桜のシーズンは早朝から桜を見に来ている方や撮影目的の方など、想定していました普段より人の行き来が多い状況でした。もちろん、事前にその点も考慮して撮影計画を立てていす。飛行経路は第三者上空を避け、我々はビブスを着用や看板でドローン飛行であることを周知。補助者は積極的に声掛けを行いグループ内で連携しながら2時間の撮影時間をフルに活用。トラブルも無く、無事に撮影を終えることができました。反省点は色々とありましたが、全て次につながる経験と考えています。
この記事を読んでいるあなたは、ドローンの運用や申請について「知りたい」「学びたい」「不安を解消したい」と考えている、意識の高い方だと思います。
私たちアルピコドローンアカデミーは、そんなあなたのドローンライフを全力でサポートいたします。不安な点や疑問点がありましたら、どうぞお気軽ご相談ください。
難易度が高い空撮を今回は例としていますが、身近な空撮も普段と違った視点を垣間見ることができます。まずは、やってみるが大事です。皆様の挑戦を教えてください、記事の内容や動画についての感想もあればぜひお聞かせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事の締めくくりとして、私が実際に撮影・編集した動画をご覧ください。
冒頭に地表1000mから撮影したシーンをいれてあります。
注意!150m以上の飛行は法律で禁止されていますが、適切な手続きを経て個別申請を行うことで、許可を得て飛行が可能になります。「高高度の飛行申請方法」など、個別申請についてもまた別の機会に詳しくお話できればと思います。
アルピコドローンアカデミー講師 中沢智史