2025.10.15
充電すればするほど劣化する? バッテリーサイクルを正しく理解しよう
皆さんこんにちは!
今回は、バッテリーの充電サイクルについてご紹介します。
バッテリーの充電サイクルとは、バッテリーを0%から100%まで充電し、再び0%まで放電させるプロセスを1回とカウントするものです。
1回の充電サイクルが完了すると、バッテリーの総容量がわずかに減少します。これにより、バッテリーの劣化が進んでいくのです。
ただし、これは必ずしも1回の充電・放電で完了するわけではありません。
たとえば、今日のバッテリー残量が50%で、それを100%まで充電したとします。この場合、充電サイクルはまだ半分しか完了していません。翌日、再びバッテリー残量が50%まで減ったところで100%まで充電すると、これで1回の充電サイクルが完了したことになります。
一般的なリチウムイオンバッテリーは、通常300〜500回の充電サイクルで、元の容量の約80%まで劣化すると言われています。つまり、新品時にフル充電で10時間使えたものが、充電サイクルが500回に達すると、フル充電でも8時間程度しか使えなくなるということです。
では、DJI製ドローンのインテリジェントフライトバッテリーではどのようになっているでしょうか。
DJI Mini 4 Proのユーザーマニュアルには以下のように記載されています。
バッテリー残量インジケーターを定期的に確認して、現在のバッテリー残量とバッテリー寿命全体を確認してください。バッテリーの定格は200充電サイクルです。この回数を超える使用は、推奨されていません。
アルピコドローンアカデミーで使用している教習機体のMavic 3 Classicでも、ユーザーマニュアルには同様に200充電サイクルと記載されています。
確認方法は、
1. DJI Flyアプリのメニュー画面右上の「・・・」マークをタップ
2. 「安全」メニューを選択
3. 「バッテリー情報」 へ進む
4. 一番下にある「バッテリーサイクル回数」で確認

ユーザーマニュアルに記載されたサイクル回数を超えている場合は、バッテリー交換の検討をおすすめします。
ぜひ参考にしてみてください!
アルピコドローンアカデミー講師 富山裕介