国家資格の実技試験はモード2が有利?

皆さんこんにちは!

 前回のブログ記事で、ドローン初学者に送信機のスティックモードは「モード2」で始めることを推奨しました。

まだご覧いただいていない方はコチラからどうぞ!

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  送信機のスティックモードのオススメは?

 今回は、前回の記事で少し触れた「国家資格の実技試験はモード2の方が有利」だと考える理由について、詳しくお伝えします。

ズバリ結論から申しますと、

  左スティックが常に一方向の固定操作となるから

です。

ピンとこない方も多いと思いますので、順を追って解説していきます。

まず、モード2では左スティックが「上昇・下降」と「旋回」に割り当てられていて、一等・二等すべての実技試験において、「上昇・下降」と「旋回」の操作を同時に行う場面はありません。


さらに、これらの操作は一定速度での固定操作が求められるケースがほとんどです。

つまり、左スティックはどちらか一方の操作を真っ直ぐに固定するだけで済む場面が多く、操作がシンプルになります。

二等・基本の実技試験にある「8の字飛行」を例に出してみます。

「8の字飛行」は、「前進」と「旋回」操作のみを同時に行う飛行です。

※機種によっては「左右」操作も必要ですが、アルピコドローンアカデミーで使用しているMavic 3 Classicでは不要です。

このとき、モード1とモード2の左右スティックの操作方法は以下のとおりです。

モード1 ⇒ 左スティック:前進+旋回(斜め固定)  右スティック:操作なし

モード2 ⇒ 左スティック:旋回  右スティック:前進

一見すると、モード1は左スティックだけで操作できるので簡単そうに見えますが、左スティックを斜め方向に固定するため、初学者にとっては相当難しいです。

スティックは上下左右、ガイドとなる溝のようなものがあり、軽い力で真っ直ぐ上下左右方向へ動かすと、スティックは真っ直ぐ倒せます。

斜め方向に入れるということは、溝から外れたガイドの無い状態となるため、どうしてもブレやすくなって固定するのが難しくなります。

その結果、前進速度や旋回速度が不安定になり、飛行経路逸脱や不円滑といった減点につながるケースを多く見てきました。

一等の実技試験も見てみましょう。

一等・基本の「高度変化を伴うスクエア飛行」においては、B-C間、D-E間で「上昇・下降」操作を行う必要がありますが、このときも一定速度が理想なので、モード2では左スティックを一方向(上昇・下降)に固定すればよいということになります。

一等・基本の「ピルエットホバリング」でも、「旋回」操作を一定速度で行うため、モード2では左スティックを一方向(旋回)に固定すればよいです。

一方、モード1では「斜め方向の固定操作」が頻繁に発生します。

右スティックで「上昇・下降」を固定しながら「左右」操作を加えたり、左スティックで「旋回」を固定しながら「前後」操作を加えたりと、複雑な操作が求められます。

 もちろん、一等に合格するレベルの方であれば斜め固定も難なくこなしますが、実技試験の難易度を単純に比較するのであれば、モード2の方が有利だと私は考えています。

以上の理由から、私は「国家資格の実技試験はモード2の方が有利」だと結論づけています。

 これからドローンを始めたい方はぜひ参考にしていただければ幸いです。

また、モード1で操作のしづらさを感じている経験者の方にも、モード2への切り替えは一つの選択肢になるかもしれません。


特に、国家資格の実技試験に向けて安定した操作が求められる場面では、モード2の「真っ直ぐ固定しやすいスティック操作」が有利に働くことがありますので、現在モード1の方もぜひ参考にしていただければ幸いです。

なお、今回の内容はあくまで私個人の見解です。
賛否両論あるかと思いますが、ご理解いただけますと幸いです。

アルピコドローンアカデミー講師 富山裕介

長野県松本市の国家資格取得対応ドローンアカデミー

国⼟交通省登録講習機関 登録講習機関コード:0501

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